第24章 完了

「待って! いきなり入っちゃダメ!」

杉浦美雪が慌てて、藤原智彦を制した。

けれど智彦は腰を揺らし続け、止まる気配がない。

「美雪、拒むなよ。俺が責任取るから」

「ゴム……ゴムして!」美雪は彼の肩をぱん、と叩いた。「先に着けて」

医者には、妊娠しにくいかもしれないと言われていた。けれど、万が一はある。

杉浦美雪は男と寝ること自体は構わない。でも――誰を選ぶべきか決めきる前に、妊娠だけはしたくなかった。

「美雪」

智彦の声が掠れる。

「それ、誰のために用意してたんだ?」

彼は地面に落ちていたコンドームを拾い、そして――美雪の中から、ゆっくり抜いた。

美雪は一瞬、固まった。...

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